
国頭村奥の豊かな自然と、ウミガメの来る海岸の紹介をさせていただきましたが、奥の自然を今後も残していくために、観光やレジャーを楽しむ際に注意していただきたいことを少しまとめました。
奥地域をはじめとしたヤンバルの自然は、貴重な生き物が多数生息する、現代の秘境とも呼べるところです。その自然を今後に残していくために、あなたにもできることがあります。
また、あなた自身が安全に自然を楽しむためにも、注意しておくべきことがあります。事故を防ぎ、楽しいレジャーを満喫してください。
海岸でキャンプをしたり、釣りをしたりするときには、ゴミを持ち帰り、自然をよごさないようにするのは、最低限のマナーだと思います。少なくとも、それだけはキチンと守りましょう。
The coral reef alianceという自然保護団体がまとめているウミガメウオッチングの注意事項によると、ウミガメは人の残したゴミを食べて死んでしまうケースもあるようですし、人が営巣地であるビーチを汚してしまうと、その海岸に二度とウミガメは戻ってこないそうです。
また、ウミガメに限らず、運よく野生の動物に巡り合ったとしても、それに触ったり、産卵や海に帰るなどの行動を邪魔したり脅かしたりしないようにしましょう。人が照らすライトやカメラのフラッシュなどでも、その人は邪魔したり脅かしたりするつもりは無くても、結果としてそうなってしまうケースはあります。そうならないように、細心の注意をはらってください。
ウミガメの卵は、上下をひっくり返して置かれただけでも、ふ化できなくなってしまうそうです。それだけデリケートなものですから、産卵された卵にふれたり、移動させたりするのは、それ専門の方が、地方の自治体に許可を得ないとできないことなのだそうです。ですので、ウミガメの卵をみつけても、決して掘り返したり、触らないようにしてください。
また、安全のために、台風接近中や海が荒れたときには、海岸に近づかないようにしましょう。事故があれば、せっかくのレジャーが台なしになるだけでなく、命に関わります。
山のほうにも、野鳥を見に行ったりするケースは多いと思います。ここでも、ゴミを残していかないことは当然のマナーです。また、やはり野生生物の行動を邪魔したり脅かしたりしないように注意したいものです。とくにリュウキュウイノシシやハブなどは、脅かしたりすると危険なのはご理解いただけると思います。
茂みに入ったときには、ハブには細心の注意をはらうのは言うまでもないでしょう。山道などハブが居そうな場所を歩くときは、もしハブに咬まれても傷が軽く済むように、靴(長靴)・帽子・長袖・長ズボン(できればゆったりしたもの)を着用するようにしてください。また、周囲に充分注意するようにして、ハブがこちらを見つける前にこちらがハブを見つけるようにしましょう。そのため、帰りが遅くなりそうだったら、ライトを携帯するのは必須です。見つけたら絶対にハブの射程距離に近づかないでください。
ハブは攻撃の時に、ジャンプをすると言われることがありますが、本当のところはS字状にちぢめた体をすばやく伸ばすだけだそうです。全長の 2/3が最大の攻撃距離ですから、大きいハブでも 1.5m 位はなれていれば、まず咬まれることはありません。これ以上近づかないようにしましょう。ハブ毒吸引器なるものも販売されていますので、それを携帯するのもよいでしょう。
また、ヤンバルクイナの自動車事故が急増しているそうですので、山道の舗装された道路を車で行く場合には、スピードを出しすぎないようにし、茂みから小動物が飛び出してきても自動車事故を起こさないよう細心の注意をはらってください。